比較社会保障研究室(コータローの社会保障塾)
Comparative Studies on Social Security Systems (CSonScubed)

2026年4月15日に「オーストリアの年金制度」(2026年改訂版)を掲載しました


2026年4月15日に「オーストリアの年金制度」(2026年改訂版)をHPに掲載しました。
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今回の論文は、年金シニアプラン総合研究機構からのご依頼で、本年7月に刊行予定の『年金と経済』45巻2号特集 「各国の年金制度」に掲載される「オーストリアの年金制度」の2026年改訂版の原稿です。

同誌の『各国の年金制度』特集については、2000年と2022年にオーストリアの年金制度についての論文を掲載しましたが、今回のものは4年ぶりの改訂を行ったものです。本来は同誌が7月に刊行された段階で誌面でご覧頂くべきものですが、できるだけ早く、年金制度の国際比較に関心をお持ちの方に草稿段階でご覧頂きたいと考え、同機構のご了解を頂き、掲載させて頂きました。

現時点で公表されている最新の統計資料に基づき制度に関する記述内容とデータの更新を行ったつもりですが、さらに最終ゲラ校正までに新たな資料が公表されれば、最新の数字に更新する予定です。また、『年金と経済』誌は専門の編集者によりとても読みやすく構成され、オーストリアのみならず各国の年金制度が比較できますので、7月に刊行予定の45巻2号でぜひ出来上がりをご覧頂けますようにお願いします。

私は、もともとはドイツを中心として社会保障の比較研究を長らく行ってきましたが、2019年にオーストリアの医療と介護の調査にお誘い頂いて1週間ウィーンに滞在し、そのための事前準備も含めて初めて本格的に調べて見て、ドイツ以上によく考えられた医療保険や介護手当、福祉の仕組みに魅了されました。さらに2020年に本誌への年金制度に関する寄稿の依頼を受けたのを機に、年金についても詳しく調査しました。その結果、ドイツと基本構造は共通ながら、いくつもの点でより徹底した仕組みを構築し、維持している点に強く引きつけられ、ドイツや日本にとって多くの示唆を与えるものと考えました。

オーストリアの年金は、同じく報酬比例の保険料と報酬比例の年金算定という共通する枠組みを持ちながら、低い高齢化率にも拘わらず、1988年以来40年近く22.8%という高い保険料率を維持し、生涯賃金の80%という格段に高い給付水準を維持しています。このためドイツでも、連邦議会の調査報告書が提出されているほか、多くの研究者が関心を持って比較研究を行っています。

今回の版で、最後の参考文献の所に記載した2024年のドイツの年金専門家による比較分析は、ドイツの年金の1.47倍という格段に高い給付水準を可能にした各種の要因を詳細に分析しており、とても興味深く、私がこれまでドイツの年金について改革が必要だと考えていたいくつかの重要なポイントを的確に指摘しています。このため、この論文の要点をご紹介する資料に取りかかっていますので、1週間程度でまとめてHPに掲載してご紹介したいと考えています。ご関心のある方は、また訪問してみて下さい。


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