比較社会保障研究室(コータローの社会保障塾)
Comparative Studies on Social Security Systems (CSonScubed)

2024年12月12日に静岡県立大学で講義してきました


2024年12月12日(木)に静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科附属政策研究センターにお招き頂き、「社会保障政策について」と題して講義を行ってきました。

学生さんを対象とした講義は久しぶりで、90分の講義で社会保障の何をお話しするか、色々と迷いましたが、これから卒業して社会人として生計を立てていく若い人たちなので、まず、人が生活し人生を送っていく生涯で、どんな生活困難を生じさせるリスク、障害があるか、その時に備えて、私たちの社会がどんな助け合いの仕組みを歴史的に形成してきたのか、という全体像のお話をしました。

続いて、社会保障の中核を占める社会保険の5つの制度について、そもそも保険という仕組みの基本構造と、各制度が対象とするリスクの特質と、それに対応した給付の内容について説明した後、とりわけ若い人たちにも関係が深く、関心も高いと思われる、医療保険と年金の全体の構造と大事なポイントを絞ってお話ししました。

その上で、公共経済論の講義でしたので、社会保障給付費や国の財政の仕組みと現状について講義した後、少し時間が足りませんでしたが、若い人たちに関心の高い子育て支援のうち、児童手当と税の扶養控除の関係と選択肢について、ドイツの制度や憲法裁判所違憲決定などを踏まえて、日本の議論への比較研究の視点からの示唆について、簡単に触れました。

講義に用いた<講義用のレジュメはこちら>からご覧頂けます。久しぶりの大学での講義でしたが、やはり若い学生の人たちを対象にしてお話しさせて頂くのは、皆さんもけっこう熱心に聴講して下さり、楽しいな、ということを改めて実感しました。来春に向けての教科書の改訂も頑張ろう、と、元気を貰いました。お招き頂いた藤本健太郎教授、そして小西敦センター長、有難うございました。


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