比較社会保障研究室(コータローの社会保障塾)
Comparative Studies on Social Security Systems (CSonScubed)

2024年12月27日に「ドイツ介護保険の動向と2025年の改正点」と題した論文を投稿しました


寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
今日はもう12月27日、あと5日で2025年の新年を迎えます。
今年最後の論文投稿になると思いますが、12月27日に「ドイツ介護保険の動向と2025年の改正点ー給付額の4.5%の引上げと保険料率の0.2%の引上げー」と題した論文を掲載しました。
論文(PDF版)はこちら
論文(Word版)はこちら

この論文では、12月18日に公表されたばかりの「2023年介護統計」に基づく直近のドイツ介護保険の要介護者や介護サービス提供機関の実態調査の分析結果とともに、2025年の介護保険の給付と保険料率の引き上げの内容と今後の見通しについて論述しました。

論文中でも参考論文として掲げていますが、日本に3年ほど先だって1994年に成立した介護保険についての2021年までの主要な立法動向と内容の分析については、拙稿の<ドイツ介護保険の四半世紀の軌跡と直面する課題への挑戦(PDF)>を参照下さい。

また今回の論文の基礎となっている、2021年に発足した新たな連立政権下での2023年の介護支援および負担軽減法の内容とそのきっかけの一つとなった連邦憲法裁判所の違憲判決と立法対応の内容については、
ショルツ新連立政権下のドイツ介護保険改革と今後の見通し(PDF)
をご覧下さい。

ドイツの今後の社会保障改革の行方は、2025年2月23日に前倒しで実施されることとなった連邦議会総選挙の結果と、それを受けた各政党間の連立交渉の行方に委ねられることとなりました。極右・極左政党の躍進など、危うい状況が続いていますが、経済苦境からの脱却を含め、ドイツの2025年の動向に引き続き注視していきたいと思います。

2025年が皆様にとって、よい年となりますように。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です